SDGs 持続可能な開発目標
PIARASは、文化、人、歴史、風土と共に育まれ、手漉き和紙の営みがそれぞれの土地でいきいきと次世代まで残り続ける社会を目指しています。
紙漉きの行程の中でも多くの時間と労作を必要とするのが、原料栽培・処理作業です。PIARASは、多くの方に興味を持って頂き作業行程に価値をつけることを目指すため、2013年より【楮栽培支援活動】を行ってきました。
和紙には、楮の表皮の内側にある白皮が使われますが、残った楮の軸部分は廃材となります。
主に、この楮の軸そのものを造形素材として使用する提案を続けてきましたが、今後は、より多くの軸が消費出来る産業化を進める方法を検討してまいります。
和紙の製造工程で捨てるものを減らし、副産物を再利用できる仕組みを整え、新しい価値を生み出すこと。
今後もPIARASの活動への応援をお願いいたします。
木南有美子
特定非営利活動法人PIARASー手漉き和紙を普及する会ー
このように化学的なものをほぼ含んでいない手漉き和紙は、文化財や美術品の修復などに使う材料として、海外で高い評価を得ています。貴重な文化財の修復に使う和紙には、先祖代々の技術を守り続けている職人さんのものが選ばれているようです。原料がどのように処理されたか分からないものは使えません。そこをきちんと説明できるからこそ胸を張って国内・海外の宝物を修復できるのです。
This pure “Tesuki Washi” is used for the repair of historical cultural
assets of works of art and enjoys a high reputation overseas.
The Washi used for repair of precious historical assets is normally purchased
from traditional supplies who have passed down the manufacturing techniques
from one generation to another. These artisans are careful to choose raw
materials of known origin.
As the origin of the raw materials is strictly controlled the producers
have great confidence in the use of the resulting Washi for the repair
of rare and valuable artifacts.